Komei HASEGAWA

ヒューマンエージェントインタラクション分野の研究者です。

長谷川 孔明
(はせがわ こうめい)

博士(工学)
助教
ICD-LAB
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系
Researchmap

人と人工物のインタラクションの仕組みのデザインや、人と人とのコミュニケーションを支援するシステムの研究を行っています。 Human-Agent Interaction(HAI)やHuman-Robot Interaction(HRI)が専門分野です。 インタフェースや認知科学の分野にも興味があります。

Contact

  • komei [atmark] ailab.ics.keio.ac.jp
  • komei.hasegawa [atmark] gmail.com

経歴

  • 2017年10月 -
    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 助教, ICD lab.
  • 2015年4月 - 2017年9月
    慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 今井研究室 研究員 (新学術領域 認知的インタラクションデザイン学)
  • 2015年3月25日
    筑波大学大学院 博士後期課程 システム情報工学研究科 知能機能システム専攻 修了, 博士(工学)
  • 2012年3月23日
    筑波大学大学院 博士前期課程 システム情報工学研究科 知能機能システム専攻 修了, 修士(工学)
  • 2010年3月25日
    (B3早期卒業)
    筑波大学 理工学群 工学システム学類 卒業, 学士(工学)
  • 1989年2月生まれ

資格

  • 普通自動車運転免許(AT限定)
  • 色彩検定 2級
  • TOEIC 635点 (2014年3月)
  • 実用英語技能検定 準2級

所属学会

  • IEEE
    IEEE RAS
  • 人工知能学会 (JSAI)
  • 日本ロボット学会 (RSJ)

学会活動

  • 2019年1月 -
    Secretary, IEEE Nagoya Young Professionals
  • 2019年1月 - 2019年12月
    Web admin, NGHAI2019 (workshop held in HAI2019)
  • 2018年1月 - 2018年12月
    Web admin, NGHAI2018 (workshop held in HAI2018)
  • 2018年1月 - 2018年12月
    Committee member, IEEE Nagoya Young Professionals
  • 2017年
    General chair, NGHAI2017 (workshop held in HAI2017)
  • 2017年1月 - 2017年9月
    Treasurer, IEEE Tokyo Young Professionals
  • 2016年
    General chair, NGHAI2016 (workshop held in HAI2016)
  • 2015年-2016年
    Web admin, IEEE Tokyo Young Professionals
  • 2013年
    実行委員長, The 10th IEEE TYRW
  • 2010年-2014年
    実行委員, IEEE TOWERS (旧 IEEE TYRW)

教育活動

  • 2018年-2019年, プログラミング入門 (集中講義), 名古屋商科大学

研究

人と相互適応する人工物(パーソナルモビリティ, 電動車椅子)

自動運転技術の発達にともなって自律走行車への期待が高まっている。自動運転の技術の次に、ドライバーと走行車の関係の研究を行っていくことが重要になる。特に、人が走行車に適応する過程に関する研究が重要である。
機械学習の手法は運転者のモデルを獲得する必要があるが、一方で、そこで生じる運転者と走行車の関係には2種類のタイプが存在する。走行車が人の体の一部として捉えられる場合と、人と独立に自律して動くと捉えられる場合である。本研究では、走行車のどのような要因がこれら二つの違いに繋がるのか研究を行っている。

遠隔多人数会話のためのテレプレゼンスロボット

遠隔での多人数会話の環境である遠隔会議において、遠隔参与者の発話機会が減少す るという問題が生じる。これを解決するために、身ぶりを誇張するテレプレゼンスロボットを提案した。会話の際に参与役割が定義されており、聞き手の役割になっていた参与者が次話者になりやすいといわれている。さらに、参与役割の交替には視線方向やうなずきのような非言語情報によって決まるといわれている。遠隔参与者のうなずき等の非言語情報を誇張することによって発話機会を獲得しやすくなると考え、テレプレゼンスロボットに身ぶりを誇張する機能の導入を提案した。提案手法である身ぶりを誇張する条件と、誇張しない条件、既存のビデオチャット条件の3 条件で遠隔会議を行う実験を実施し、身ぶりの誇張が発話交替に与える影響を検証した。



業績

論文誌(査読有り)

  1. 長谷川 孔明, 林 直樹, 岡田 美智男, "マコのて:並ぶ関係に基づく原初的コミュニケーションの研究", ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.21, No.3, pp.279-292, 2019.
  2. 長谷川 孔明, 古谷 誠悟, 金井 祐輔, 篠沢 一彦, 今井 倫太, "程度量表現を含む走行命令を実現する自律走行車椅子システム", 知能と情報, Vol.30, No.4, pp. 634-642, 2018.
  3. 長谷川孔明, 中内靖, "テレプレゼンスロボットによる無意識的身ぶりの表出が発話交替に与える影響", 日本機械学会論文集, Vol.80, No.819, p. DR0321, 2014.
  4. Hirofumi Okazaki, Yusuke Kanai, Masa Ogata, Komei Hasegawa, Kentaro Ishii, Michita Imai, “Toward Understanding Pedagogical Relationship in Human-Robot Interaction”, Journal of Robotics and Mechatronics, Vol.28, No.1, pp.69-78, 2016.

国際会議(口頭)

  1. Komei Hasegawa, Seigo Furuya, Yusuke Kanai, Michita Imai, “DECoReS: Degree Expressional Command Reproducing System for Autonomous Wheelchairs”, The 3rd International Conference on Human-Agent Interaction, pp.149-156, 2015.
  2. Komei Hasegawa, Yasushi Nakauchi, "Facilitation of Telepresence Robot Turn-Takings by Gesture Exaggeration", Proc. of 2014 IEEE/SICE International Symposium on System Integration, No. SuP1D.5, pp. 650-654 , 2014.
  3. Komei Hasegawa, Yasushi Nakauchi, "Preliminary Evaluation of a Telepresence Robot Conveying Pre-motions for Avoiding Speech Collisions", Proc. of The 1st International Conference on Human-Agent Interaction (HAI2013), No. III-1-1, 2013.
  4. Taichi Sono, Komei Hasegawa, Kazuhiko Shinozawa, Michita Imai, “A Study on Controlling Method for an Autonomous Personal Vehicle Based On User’s Heart Rate Variability”, Proc. of the IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication, pp.1177-1182, 2016.
  5. Hirofumi Okazaki, Yusuke Kanai, Masa Ogata, Komei Hasegawa, Kentaro Ishii, Michita Imai, “Building Pedagogical Relationships Between Humans and Robots in Natural Interactions”, Proc. of the 3rd International Conference on Human-Agent Interaction, pp.115-120, 2015.

国際会議(ポスター)

  1. Komei Hasegawa, Michio Okada, "Mako-no-te: Investigating Intersubjectivity with Side-by-Side Walking Robot", In Proc. of the 7th annual international conference on Human-Agent Interaction (HAI ’19), pp.217-219, 2019.
  2. Komei Hasegawa, Yasushi Nakauchi, "Telepresence Robot that Exaggerates Non-verbal Cues for Taking Turns in Multi-party Teleconferences", Proc. of The 2nd International Conference on Human-Agent Interaction (HAI2014), pp.293-296, 2014.
  3. Komei Hasegawa, Yasushi Nakauchi, "Telepresence Robot Conveying Pre-motions for Avoiding Speech Collisions in Teleconference", Proc. of The 22nd IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (RO-MAN2013), TuA1.2P.27, 2013.
  4. Yuuki Yasumatsu, Taichi Sono, Komei Hasegawa, Michita Imai, “I Can Help You: Altruistic Behaviors from Children towards a Robot at a Kindergarten”, Proc. of the 2017 ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction, pp.331-332, 2017.

国内会議(査読なし)

  1. 長谷川 孔明, 今井 倫太, “人工物とのインタラクション過程の違いがメンタルモデルに与える影響の評価”, クラウドネットワークロボット研究会, 信学技報 CNR2016-4, pp.17-20, 2016.
  2. 長谷川孔明, 中内靖, "遠隔参与者の発話機会増加のために身ぶりを誇張する遠隔会話ロボットの提案", 電子情報通信学会技術研究報告(クラウドネットワークロボット研究会), Vol. 114, No. 227,pp. 5-10, 2014.
  3. 長谷川孔明, 中内靖, "遠隔多人数会話における発話機会獲得のための身ぶり誇張テレプレゼンスロボットの提案", 第32回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2014)予稿集, No.RSJ2014AC2E2-05, 2014.
  4. 長谷川孔明, 中内靖, "テレプレゼンスロボットの身ぶりが発話交替に与える影響について", HAIシンポジウム2012予稿集, No.2B-2, 2012.
  5. 長谷川孔明, 中内靖, "遠隔対話ロボットによる無意識的身ぶりの表出と発話衝突回避について",計測自動制御学会第13回システムインテグレーション部門講演会(SI2012)予稿集, No.1A3-3, 2012.
  6. 長谷川孔明, 中内靖, "無意識的な身ぶりを表出するテレプレゼンスロボットの提案", HAIシンポジウム2011予稿集, No.III-1B-2-L, 2011.
  7. 長谷川孔明, 中内靖, "無意識的身ぶりを表出可能なテレプレセゼンスロボットの提案", 計測自動制御学会第12回システムインテグレーション部門講演会(SI2011)予稿集, No.1C3-1, pp.199-201, 2011.
  8. 長谷川孔明, 中内靖, "非言語的な意思伝達を行う遠隔会議ロボットの提案", 第28回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2010)予稿集, No.RSJ2010AC3C2-7, 2010.
  9. 長谷川孔明, 中内靖, "遠隔会議におけるロボットを介した意思表示に関する研究", 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会 2010(ROBOMEC2010)予稿集, No.2A2-B06, 2010.
  10. 長谷川孔明, 中内靖, "遠隔会議ロボットのための非言語的な意思伝達に関する研究", 計測自動制御学会第11回システムインテグレーション部門講演会(SI2010)予稿集, No.1E1-6, pp.273-276, 2010.
  11. 李雪, 長谷川孔明, 梅澤伊織, 大山裕也, 中内靖, "RSSの利用による高齢者向け発話ロボットの提案", 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2011(ROBOMEC2011)予稿集, No.2A1-D01, 2011.
  12. 李雪, 長谷川孔明,梅澤伊織, 大山裕也, 中内靖, "RSSの利用による高齢者向け発話システムの研究", 電子情報通信学会技術研究報告(クラウドネットワークロボット研究会), Vol.111, No.32,pp.29-33, 2011.
  13. 梅澤伊織, 長谷川孔明, 中内靖, "安全・安心を見守るクライムレコーダシステム", 計測自動制御学会第11回システムインテグレーション部門講演会(SI2010)予稿集, No. 1I2-5, pp.597-600, 2010.

解説記事

  1. 梅澤伊織, 長谷川孔明, 中内靖, "安心ランドセルで子供を守る ―3軸加速度センサによるSupport Vector Machineを利用した行動認識―", 応用物理, Vol.80, No.1, pp56-59, 2011.

報告記事

  1. 長谷川孔明, "HAI2015参加報告", ヒューマンインタフェース学会誌, Vol.18, No.1, pp.57-58, 2016.

学位論文

  1. 長谷川孔明, "遠隔会議におけるテレプレゼンスロボットのための非言語的な意思伝達に関する研究", 平成27年度 筑波大学大学院システム情報工学研究科知能機能システム専攻 博士学位論文, 2015年3月.
    論文・審査の要旨

受賞

  1. 長谷川孔明, "Outstanding Poster Presentation Award", The 9th IEEE Tokyo Young Researchers Workshop, 2012.